続・あなたはどのタイプ?〜指導者を3つに分類〜
1つ前の記事で、フィードバックの種類に応じた指導者の分類をしました。
どんなタイプがあったかというと、
1.いいところをどんどん引き出すタイプ
2.ガンガン、ダメ出しするタイプ
3.ストイックに“こうした方がいい”と伝えるタイプ
この3つでしたね。
詳しくは、前回の記事をぜひ読んでみてください↓↓
今回はこれらのタイプについて、どのような対象者に向いているかや指導における注意点を挙げていきます。
1.いいところをどんどん引き出すタイプ
こちらは、ポジティブフィードバックを多用する指導者です。割とテンション高めに楽しいレッスンを展開することができます。
向いているタイプ
幼児など小さい子
初心者など、まだ右も左も分からない人
実力はあるけど、自信がない人
注意点
学年が上がってくると「この人は適当に褒めているだけでは?」と信用されなくなりがちです。高学年くらいから声かけの仕方を工夫する必要があります。抽象的に「いいね!」「OK!」などと言うよりも、具体的にどこがいいのかを褒めていきましょう。
また、幼児などの小さい子相手には、こちらのテンションも高く
「すごいね〜!」
などと声をかけてあげると喜ばれますが、
高学年から中高生くらいの年代は
「なんだコイツ...」
と思われてしまうので、落ち着いた声かけの方が喜ばれます。
2.ガンガン、ダメ出しするタイプ
スポ根の時代はこういった指導者が多かったので、最近は減少傾向でしょう。しかし、相手と信頼関係を築けていることが前提ですが、こういった指導者が必ずダメということではありません。
向いているタイプ
経験が長く上達が停滞気味な大人
競技志向とレク志向の間くらいの部活生(中堅層くらい)
注意点
ダメ出しされることは大人でも気持ちいことではないので、怒鳴ったり、真面目なトーンで言い続けると相手に嫌がられてしまいます。
なので、明るいトーンで楽しい雰囲気を出しながら、
「〇〇さーん、それじゃあダメだよー!もう1回〜!」
などと言いながらやるといいかと思います。
ダメ出しばかりな分、たまの
「それだよ!それそれ〜!」
というような飴がグッと相手の心を打つことでしょう。
関係性がない中で、いきなり踏み込むと相手にかなり嫌がられる可能性があるので、注意が必要です。
また、職人気質な指導者は、明るい雰囲気を出すことが難しいかもしれませんが、レッスンの最後にポジティブな声かけをしたり、ぼそっと出る本音(っぽい)があると教わる側も前向きな気持ちでレッスンの臨めるかと思います。
指導が終わった後には、フランクさを出し、話しかけやすいオーラを出してあげてもいいですね。
3.ストイックに“こうした方がいい”と伝えるタイプ
向いているタイプ
上昇志向が強い競技者
注意点
ガンガン、ダメ出しするタイプと同じように、「こうした方がいい」だけだと相手の自信をなくしてしまう可能性があります。
「私ってうまくなっているのかな?」「なかなか褒めてもらえない」と思わせてしまいます。一見するとネガティブな言葉を使わない分、相手の心を折ってしまう頃合いについて分かりません。
なぜか分からないけど、生徒さんが継続しない先生は、このタイプかもしれません。
相手がプロを目指すようなストイックなタイプであれば、構わないかもしれませんが、たいていの人は自分を認められないと心が折れてしまいます。
相手のことを思っての声かけかと思いますが、しっかりと上達しているところ、できているところを相手に伝えてあげることも非常に大切なことです。
今後、1のタイプの指導者が増えてくることかと思いますが、他の2や3のタイプを求める方もいらっしゃいます。
優秀な指導者は、対象によってどのタイプかを使い分けますので、みなさんも上手に使い分けられるようになってみましょう。