知っておくべき2つの心理学の効果

心理学について学ぶことは、指導者においては欠かせないことです。

教科、生活、スポーツと教えるモノは違っても、相手は"人"なので、心理学を学んでおくとより効果的に指導することに繋がります。

 

今回はその心理学の中で2つ、皆さんに覚えておいてほしい心理学で発表されている効果について取り上げます。

 

ゴーレム効果

まず1つはゴーレム効果。

これは他者もしくは自分自身が期待をしていないと自分のパフォーマンスが低下してしまう、負の成長(その期待しない方向へ行ってしまう)をしてしまうというものです。

中には、「何クソ!」と思い、奮起する人もいるかもしれませんが、そういう人は自分自身で自分に期待できている人かと思います。

ただ、指導者としては、指導する相手に期待せず、その通りになってしまうのは本望ではありませんよね。

多くの人を指導する中で、自然と「こいつは伸びしろある」「コイツはダメだ」と思ってしまうこと、ありますよね。

ただ、「ダメだ」と思ってしまうことで、相手の成長の足を引っ張ってしまうことになります。

 

ピグマリオン効果

次に紹介したいのは、ピグマリオン効果です。

こちらはゴーレム効果よりも有名なのではないでしょうか。

ピグマリオン効果はゴーレム効果とは、逆に「指導者から期待された分だけ、成長する、パフォーマンスを発揮する」というものです。

言葉だけの表面的なものではなく、心からそう思うことが非常に重要かと思います。

なぜかというと本心というのは、言動の端に出やすいからです。心から思っているかどうかというのは、相手に伝わりやすいかと思いますので表面を取り繕うのではなく、しっかりと相手に期待をかけてあげることが求められます。

私も言動に課題がある子どもたちを指導してきましたが、「絶対にこの子はできる」と思い、その子にもそういう声かけを続けました。もちろん、私だけの成果ではありませんが、その結果、その子たちの言動は確実に変わっていきました。

 

期待し続けることは、とてもエネルギーが必要です。しかし、期待をかけることにより教える相手がいい成長を遂げるのであれば、ぜひやりたいですよね。

本人の実力に合わない過剰な期待は、逆に本人自身の期待を削ぐことになってしまうので、注意が必要ですが、まずは指導する相手の可能性を信じることが、私たち指導者に常に求められるかと思います。

 

ぜひ教え子のみんなのことを心の底からしんじてあげてください。